2015年5月13日水曜日

デフレとインフレ②~生命保険への影響

先日、とある方とお話している中で、『デフレとインフレ』のお話になりました。
前回の『デフレとインフレ』のお話は色々なところで聞くようなことでした。
 ※デフレとは物価が下落することです
 ※インフレとは物価が上昇することです


今回は『生命保険』と絡めたお話で、個人的にとても興味深かったので、
改めて記事に残しておくことにします。

将来、我が子が生命保険を加入する際の参考になればと願って。






さて本題に入ります。
『デフレ』や『インフレ』が、『生命保険』とどのように関係してくるのか。

一般的に(というか多分全ての)生命保険は、契約時に決められた金額が、
支払事由の発生した際に受け取ることができます。

例えば・・・
 死亡時に5000万円の生命保険に加入されていると、
 死亡時に5000万円

 入院時に日額5000円の医療保険に加入されていて、10日間入院したとすると
 5000円×10日間=5万円

という形式で、契約時に締結された金額を受け取ることができます。
契約している生命保険会社が破綻しない限りは、金額が変わることはないでしょう。


ただ『生命保険』の金額が変化しない今の現状は、
昨今の経済の変化の速度からすると、とても異常なことのような気がします。


例えば、『デフレ』が続いたとします。
そうすると、現在5000円で購入できるものが、4000円で購入できるようになります。
逆に『インフレ』が続いたとすると、
現在5000円で購入できるものが、6000円出さないと購入できなくなります。

しかし生命保険は、物価が高くなっても安くなっても、
契約締結時の金額が変化しません。

つまり、生命保険に加入した後、『デフレ』が続けば続くほど、
『生命保険』で儲けることができるようになります。
なぜならデフレにより、入院費や生活に必要なお金が少なくてすむようになりますが、
生命保険からいただける金額は『デフレ』前の水準だからです。

逆に生命保険に加入後、『インフレ』が続けば続くほど、
『生命保険』の保障だけでは苦しくなります。
なぜならインフレにより、入院費や生活費に必要なお金が増えますが、
生命保険からいただける金額は『インフレ』前の水準だからです。





『デフレ』も『インフレ』もずっと続くわけではなく、経済の波の中に存在する
だけなので、そこまで考えるべきポイントではないかも知れません。

収入が減らずに『デフレ』が長期で続けば、リッチな生活ができるようになり、ラッキーです。
収入が上がらずに『インフレ』が長期で続けば、質素な生活へ節約しなければいけなくなります。

生命保険もその程度かも知れません。

先日お話した方が、『インフレ』が続いた場合も想定して、
生命保険を少し大目に契約しておいた方がいいのではないか、と仰っていました。
この考え方が、私は新鮮でした。

極力健康でいられるよう努力し続けることが大前提ですが、
個人的には現状の水準で『生命保険』に加入しておき、
『インフレ』が続いた結果、加入中の『生命保険』では不十分な時期がきたときに
改めて必要な金額の『生命保険』と追加すればいいのではないかと思います。

なぜなら、将来『デフレ』になるのか、『インフレ』になるのかは、
(タイムマシンで未来に行けない限り)
結果論でしか誰にもわからないからです。



すっきりしない文章になってしまいましたが・・・個人的に
『デフレとインフレ』と『生命保険(主に保障)』という組み合わせが新鮮だったということです。